『処刑人II』 父は中二当時から中二だった
前作から八年後。殺し屋兄弟二人は隠居生活を送っていた。
しかし、神父が自分たちと同じ手口で殺されたことで、彼らは再び闇へ身を投じる事に。
ウィレム・デフォーの出番はなく、死んだことになっている。
代わりに、FBI女捜査官が彼らの足取りを追う。
「彼らが映画のマネをして、ことごとくドジを踏み、ヘマをやらかす」
ところまで、的確に推理する。
どんだけ凄腕よ。
だが、兄弟はメキシコ人を仲間に入れて、自分たちを消そうとするマフィアを返り討ちにしていく。
だが、ギャング以外に謎の黒幕が動いていることもわかる。
小難しいストーリーラインなど皆無で、
「自分の周り以外は基本敵」
と思っていれば楽しめる。
ひたすら「銃撃戦と黒ジャケットカッケー!」なお話だ。
前作最強の殺し屋にして処刑人兄弟の父親、「イル・ドゥーチェ」の過去も語られる。
「ホルスター代わりのジャケット」という中二全開の衣装は、彼が若い頃に開発したお手製だった。
彼は革職人の息子で、立ち退きを強要し、父を殺したマフィアに対抗するために作ったのである。
これがかっこいいのよ!
撃って弾がなくなったら捨てるスタイルは、昔に編み出した戦闘法だったのである。
ほんで、父は中二心を持ったまま、大人になっちゃった。
本作は、処刑人父ドゥーチェの物語と言ってもいい。
ドゥーチェと因縁を持つ相手が敵として現れる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます