『マンハント』 白いハトには、死に向かって飛ぶことが必要なときもある

 無実の罪を着せられた男を、福山雅治扮する刑事が追う。


 主人公は、人間凶器を作り上げる新型薬物に関与し、身に覚えのない女性殺害の罪をなすりつけられる。

 連行される直前になって、警察の一人が同僚に向けて発砲、主人公は警官襲撃の容疑までかけられてしまう。


 警察は信用できない。


 福山氏は彼が逃げたとされる地下鉄の工事現場に。

 一人だけ革靴の男を発見し、職質しようとした。

 彼は同僚の女刑事を人質にとった。

 自分が身代わりになり、ミニクーパーでともに逃走。

 運転しつつ攻防が繰り広げられる。


 眼前には、都合よく小屋に入れられた、白いハト。

 出番を待ってスタンバっているぞ!


 案の定、ミニクーパーが小屋に激突。

 

 そして飛んでいく白いハト!


 ジョン・ウー映画常連はチャン・ツィイーにあらず!

 白いハトなのだ!


 高倉健主演の映画、『君よ憤怒の河を渉れ』のリメイク作品らしい。


「男は、死に向かって飛ぶことが必要なときもある」


 映画冒頭で主人公の弁護士が語る映画の内容も、同作のセリフからである。


 それがジョン・ウーによって料理されると、大阪にハトが飛ぶことになる。


 大阪上本町駅や、あべのハルカスなど、大阪を舞台に追う双撃が繰り広げられる。

 

 逃亡のはて、梅田か天王寺かどこかわからないが、ホームレス街に逃げ込んだ。

 そこを取り仕切るボスが、なんと倉田保昭御大!


 倉田御大が、新薬の実験体にされて主人公を襲うシーンがあるが、


「あんた、薬物に頼らんでも強いやんけ!」


 と、映画を見ながら突っ込んでしまった。

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