『オーシャンズ8』 俺の妹が真っ当に人生を歩むわけがない

 デビー・オーシャン(サンドラ・ブロック:本田貴子)は、『オーシャンズ11』の主人公、ダニー・オーシャンの妹。


 出所した彼女は、早速窃盗を行う。


・店にある品物を「買ったばかりの未開封品」と因縁をつけてレジ係とケンカし、持って帰る。


・チェックアウトした人の名前を覚えて「飛行機が欠航になったから元の部屋に泊めろ」とロビーに電話。まんまと一流ホテルに泊まる。 



 右腕のルー(ケイト・ブランシェット:塩田朋子)を呼び出し、デビーは盗みの計画を話す。


 デビーには狙っている宝石があった。


 地下一五メートルに眠るエリザベス・テイラーのネックレス。


 ニューヨーク市メトロポリタン美術館で行われるファッションの祭典、「メットガラ」に展示されている宝石をネコソギ奪う作戦だ。


 主催者はハイウッド女優のダフネ・クルーガー(アン・ハサウェイ:甲斐田裕子)である。

 

 まず、宝石を見せてもらう信用を得るため、落ち目のファッションデザイナーを口説き落とす。「ダフネのドレスをデザインしてみないか?」と。

 

 続いて目利きがきく女性をスカウト。

 ハッカーとスリを獲得し、そしてかつて仲間だったディーラーを誘う。


 ディーラー提案で、3Dプリンタを用いてレプリカ作ろうぜという話に。


 それには元のデータが必要。宝石をスキャンさえできれば、複製できるという。

 ネックレスを見せてもらうため、デザイナーが乗り込む。

 

 専用のメガネをかけて読み込み開始!

 だが、視聴する場所が地下なためデータが飛ばない!

「お日様の元で見ないと美しさが分からないわ!」

 と、地上で見せてもらう。


 

 順調と思われた計画。

 だが、ルーは協力者の中にいた男性を見て、デビーに反発する。

 協力者の男性が、かつてデビーを裏切り、刑務所に入れた男だったからだ。

 デビーは彼に復讐しようとしていた。


 しかもネックレスには特殊な磁石で着脱する仕組みだった。



 どうなるオーシャンズ!?




 オレは去年、Netflixで視聴。




 本作のポイントは、

「タイトルの時点で、あなたはダマされている!」

 という部分だ。


 マジックでもそうだが、本作はとにかく「見えている死角」をテーマに盗みやダマしが行われる。

 やたらトイレの監視カメラにスポットが当たったり。


 なお、監視カメラをトイレ内に配置することは、州法で禁止されている。



 この技術により、観客は見事にダマされる快感を得る。


 


 だが、本当のダマしは、冒頭以前から始まっていた。


 


 実は、タイトルからして騙されている。


「オーシャンズ8」と言っておきながら、宝石泥棒メンバーは7人しかいない!



「8人目誰やねん!?」


 と思っているあなた、ご安心を。ちゃんと存在するので。



 本作には、マット・ディモンが出るはずだったらしい。

 ただ、色々とゴタゴタして、出演シーンは全部カットされているとか。

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