『検察側の罪人』 やはりベレッタって男の子だよな

 殺人事件の容疑者は、未解決事件の重要参考人でもあった。


 検察官である主人公は、刑事部に配属されて、かつての教官とともに老夫婦殺害事件を担当することになった。


 老夫婦はあちこちに金を貸しており、怨恨による犯行が濃厚に。


 捜査線上にあがった、被害者に借金していた人物に尋問をする主人公たち。


 そこには、かつて教官の友人が巻き込まれた、未解決事件の重要参考人が混じっていた。



 キムタク演じる教官がかなり曲者である。

 本作は、嵐の二宮くんとダブル主役だ。


 作中、キムタクは二宮くんが苦戦した相手を情報屋として操っていたり、容疑者のガサ入れで証拠品をくすねたりする。

 

 強引な尋問で、過去の未解決事件を暴き、さらに老夫婦殺害の容疑も着せられるかも!

 と息巻いていたキムタク。


 彼は、被疑者を死刑にすることしか頭にない。


 しかし、被疑者が事件と無関係であると断定できる決定的な証言が現れ、事態は急変する。

 

 そこで、キムタクが取った行動とは……。



 実在した冤罪事件をもとに描かれるストーリー。

 正義というより、個人的な怨恨によって捻じ曲げられる真実。

 その歪みを正そうと、二宮くんは孤軍奮闘する。


 相棒の女性検察官も、キムタクを怪しむが、彼女はマスゴミとつるんでいる。


 日本の闇を暴こうとしていた友人が自殺するのだが、その友人の葬儀が謎ダンスだったりと、かなりクセが強い。




 そういったポイントもあったが、キムタクだけにスポットを当てたらお話はだいたい分かってくる。 



 井之頭五郎こと、松重豊さんが、キムタクの情報屋として活躍する。

 キムタクがとる事情で銃の手配を要求する。

 松重さんはキムタクの手を見ただけでピッタリの銃を選定し、ベレッタを注文する。


「やはりベレッタって、男の子だよな」 

 とでも言いたそうに。

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