創作に役立たない、「映画の感想」

『僕だけの先生～らせんのゆがみ～』 Vシネマだから。多少はね？

　美人家庭教師に迫る、性のワナ。

「入って、どうぞ」

　高額な報酬につられて、家庭教師のバイトを始めた主人公の高学歴JD。

　しかし、生徒はいわゆるオナ猿で、美人教師である主人公のスカートを盗撮はするわ、薬物を混入させるわと、あらゆる手を使って寝込みを襲おうとする。

　みんな大好き「サーッ！（迫真」だ。

　しかし、カメラ映像は暗く、薬は薄すぎた。

　この時、半狂乱になる生徒が怖い。

　ここだけ見ていれば、エロ漫画などでよくある「昏睡陵辱モノ」かなーと思わされる。

……本番はここからだ。

　二度目の昏睡でようやく眠った主人公に、生徒はイタズラを始める。

　だが、仕事から帰ってきた姉に見つかってしまう。

　何かと無茶な言い訳をしてその場をごまかそうとするが、姉はとんでもない行動を取り始める。

　本作はいわゆる「ピンク映画」と呼ばれる、性がテーマの作品だ。

　ただ、「完全なる飼育」的な不気味さをはらむ。

　この映画はピンク映画の革をかぶったサイコスリラーだ。

　ときどきこういった狂気じみた作品が、R指定作品には出てくるのだ。

　見たことないけど「オールナイトロング」とか。

　本当に恐ろしいのは、生徒の姉だ。

　見るからに老けているのに、JKに化けて援交まがいの行いをして生計を立てている。

　ガラケーを使い、好きなアイドルは「モー娘。」という。

　彼女の時代のモー娘。なので、いつの世代かと。

　どうも、育ての親から受けた性的虐待の影響で、時が止まっているようなのだ。

　彼女は姉弟揃って育ての親を殺し、庭に埋めていた。

「今度はうまくやるから」といっていたので、以前にも家庭教師を殺害していた模様。

　スマホも、メールは打てるようだが、電源の消し方がわからない。

　また、弟の方も家庭教師を襲っていた理由が、さらに恐ろしかった。

　アマゾンプライムで視聴した。

　なぜ見ようと思ったかと言うと、ミステリ作家「七尾与史」先生が大絶賛していたからだ。