『2018年版 ハロウィン』 親子三Die

 復活した伝説の殺人鬼、ブギーマンの凶行を止める元主人公一家の話。


 凶悪犯ブギーマンこと、マイケルの収容施設を取材しにきたマスコミたち。しかし不発に終わる。

 マスゴミは、ブギーマンのマスクを持っていた。


 今度は、一作目の主人公の屋敷へ。そこは敵を寄せ付けない鉄の要塞となっていた。まるで『パージ』や『クワイエット・プレイス』を連想させる。


 さらに強固な牢獄へ収容すべく、マイケルは護送されていた。


 主人公はブギーマンを殺害し、自分で過去を清算しようとしていた。まさに護送車を襲撃しようとしていたが、結局恐怖が勝ってできずじまい。


 だが、護送車が事故を起こし、マイケルは脱走。

 マスゴミのいるガソスタを襲って、マスクを強奪した。


 愛用のマスクを手に入れたマイケルは、スラッシャーと化して無差別な凶行に及ぶ。

 

 リメイク版かと思って手に取らなかったが、過去作の続編という扱いである。

 だいたいこの手の続編ものは評価が割れるものだ。

 エイリアン2やT2はぶっちゃけ奇跡を起こしたと言える。

 それくらい、続編は扱いづらい。


 オレも、過去の登場人物などはよく相関関係がわからなかった。


 だが、この作品は単体で見事にスラッシャー映画として完成している。


 グロ描写も抑えられているのに、ここまで怖さを演出できるのはさすがだと思う。


 とにかく、間が怖い。


 いるのに出てこない。出てこられるはずがないのに出てくると行った、スラッシャー特有の動きの読めなさが面白い。


 また、主人公一家の人間関係も試される。

 

 元主人公に翻弄されて訓練された子供は、もう事件に関わりたくない。

 孫も、祖母や母は大好きだが、思春期なので危機感が薄い。


 この主人公の老婆は、T2のサラ・コナーを思わせる。


 この三人がスラッシャーとどう対峙するのか、そこも目が話せない。

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