『嘘八百』 「ありがとう浜村淳です」からスタートです
偽物の茶碗を作って、悪徳古美術商をだまくらかす「ざまぁ」もの。
堺市発の「オーシャンズ11」か「グランド・イリュージョン」って言えばええんか?
古美術店を運営する主人公は、訪問先の屋根裏部屋から千利休由来の茶碗をゲット。
しかし、それは贋作だった。
家主すら偽物で、彼は贋作を専門に扱う焼物師だった。
そこには、主人公を騙した悪徳古美術商が絡んでいた。
二人はタッグを組んで、悪徳古美術商から金をせしめ得るために奮闘する。
オレの故郷、堺市が舞台のざまぁもの。
いきなり、車から流れる「浜村淳」御大のラジオから映画はスタートする。
関西がほこる最強の映画評論家で、関西人なら知らない人はいない。
多分、「ありがとう浜村淳です」をイメージしているかと。朝やし。
落語家・笑福亭鶴瓶師匠は、浜村御大の評論を「本編よりおもろい」と評価する。
一方で御大のほうは「自分の評論より映画のほうがおもろい」と謙遜してらっしゃる。
この姿勢は、オレも見習っている。
本映画は、会話は多いが軒並みセンテンスが短い。少ない会話の中に、多くの情報が入っている。
出ていく女房に向かって「オレが何をしたんや?」と焼き物屋が迫れば、「あんた今まで何してたん?」と女房が返す。
こういったセンテンスの短いセリフの応酬である。
しかし、そのセリフの中に大量の情報が込められていて、人生を感じさせてくれる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます