『ハワード・ザ・ダック/暗黒魔王の陰謀』 時代のせいで最低評価を受けた傑作

 アヒル星人のハワード(エド・ゲイル:森久保祥太郎)は、アヒルが人間のように進化した星で、ダラダラした生活を送っていた。

 

 なんらかのエネルギーの奔流によって、地球へ落下する。



 ハワードは人間にからかわれ、失意の中にいた。

 ミュージシャンのビバリー(リー・トンプソン:小林沙苗)を助けたことで、共に住むことになる。



 ハワードが自分の星に帰れる方法を探すため、友人のフィル(ティム・ロビンス:子安武人」を頼るが、彼を解剖しようとして口論に。


 ビバリーとも別れ、ハワードは再び一人になる。


 だが、ビバリーからギャラをネコババしていた悪徳マネージャーをこらしめる。


 信頼を勝ち得たハワードは、再度フィルの調査を受けて、新たな情報を得た。



 フィルが連れてきた博士は、レーザー光線を使って天体中のガスをしらべていた。

 だが、その事故によってハワードを引き寄せてしまったらしい。


 ハワードを送り返すため、再度実験をするという。


 だが、そこでも事故が発生していた。


 今度は、闇の惑星から魔王を連れてきてしまったという。


 博士は身体を乗っ取られ、魔王となった。


 ビバリーをさらわれてしまう。


 だが、研究所事故の容疑者にされ、ハワードは追われる身だ。


 同じように捕まったフィルと合流し、ハワードはビバリーを助けに行く!



 当時、本作はゴールデンラズベリー賞を総なめにするほど、低い評価を受けたという。

 ティム・ロビンスなど、試写中に「イヤな汗をかいた」と零すほどである。

 

 確かに、本作は超傑作というか、大作と呼べるほどのスケールはない。


 アヒルはキモイし、レストランのシーンは展開もグダグダだ。

 

 とはいえ、ジョージルーカス総指揮『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』のウィラードハイク監督がメガホンを取っている。


 映画だけあって、テンポも良くて内容もハラハラのアクション映画だ。

 ダラ見するには丁度いい。


 オレは「所ジョージさんの吹き替え版」以来、二度目だ。

 が、内容を全部覚えてない状態で見たのが良かったのか、十分楽しめた。


 ネットでの評判も高い。

 

 

 なぜ、このような現象が起きてしまったのか。

 

 

 そこで、1986年代の映画をさらってみた。



 

 バック・トゥ・ザ・フューチャー

 ロッキー4/炎の友情 

 グーニーズ

 トップガン

 プラトーン

 エイリアン2

 ベスト・キッド2


 

 つまり、洋画の絶好調な時期だ。


 そんな中、ハワードザダックは最低評価を受けた。

 時代が時代故、仕方がないのかも知れない。




 この作品もマーベルコミックの作品だというのに。


 実際、『ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー』にちょっとだけ出演している。

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