『パパVS新しいパパ』 そして父になれない!

 二人の子持ちと再婚したブラッド(ウィル・フェレル:岩崎ひろし)は、妻には愛されているが、連れ子たちからは「のけ者」にされている。

 父親らしく振る舞ってはいるが、子どもたちは彼を名前で呼ぶ。

 

 息子から、秘密を打ち明けられる。

 娘からは、参観日に一緒にダンスして欲しいと言われる。

 これでやっと家族になれたぞ!


 そんなとき、本当の父親が帰還!

 子ども歓喜! ブラッドはショック!


 ブラッドは、彼を家に招くと言いだした。

 妻は大反対したが、ブラッドには、

「子どもたちのためには、実の父親と切り離してはいけない」

 という心情があった。


 空港へ迎えに行ったら、スルーされる。


 だが、実家に帰るとデカイバイクが。

 実の父ダスティ(マーク・ウォールバーグ:花輪英司)と、仲良くなれていると思っているブラッド。

 しかし、妻は「彼は人を操るのが得意だ」と警戒をうながす。




 ブラッドはいい父親なのだが、ワイルドで面倒見のいいダスティに子どもたちは懐いている。

 

 あるとき、ダスティはブラッドの家に、作りかけのツリーハウスを勝手に完成させてしまう。


 スケボーでダスティと勝負をして、ブラッドは電線に触れて感電死しかける。


 ダスティを追いだそうとすると、息子が四年生からイジメを受けたと言ってきた。

 息子がブラッドに打ち明けた秘密とはイジメだった。


 ダスティはやり返せといい、子どもにケンカ術を教える。


 ブラッドはやめさせたいが、自分の惨めな過去が露見し、ダスティに任せることに。


 妻が不妊治療を望んでいると知ると、ダスティは先生を紹介してやるという。


 ブラッドが職場の上司に相談すると、

「子どもができなかったら、自分が種付けする気だ」

 と返答される。

 




 ブラッドとダスティは、腹を探り合いつつ、大人げない攻防を続ける。

 互いに認めつつも、二人はどこまで信じていいのか分からない。


 空回りする意地の張り合いは、結局共倒れに終わる。

(その無様な様子は、本編で)


 だが、娘のダンスパーティが迫っている。


 そこでようやく、二人のパパは互いの心の弱さを打ち明ける。

 自分がどれだけコンプレックスを持っているか。

 相手がどれだけ愛され、信頼されていたかを知る。


 どっちのパパが行くのか。 

 まだ、二人はどんな結末を迎えるのか。


 ここからの展開が面白いので、見物だ。

 

 


 劇中、ダスティは「家の壁を直しに来た黒人の青年」と仲良くなる。


 だが、演者のマーク・ウォールバーグは、10代の頃に


・遠足中だった黒人の子どもに投石

・シャブで酩酊中にベトナム人男性を棒で殴って逮捕 


 と、差別的な行動が目立つ少年だったらしい。 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る