『仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー』 顔がひび割れていないオーケン

 ラスボスが大槻ケンヂ!

 これだけで見る価値がある!


 劇中で、オーケンはエニグマという装置を開発している。

 エニグマを起動させて平行世界を一つにすることが目的。

 不老不死になろうとしている。

 最悪のヴィラン誕生を、レジェンドライダーが食い止める話。


 エニグマの見た目が「キョーダインのガブリン」そのものだが、やはり同作品を意識しているらしい。


 どうもビルドの世界観が影響しているらしく、「ビルドの世界とエグゼイドの世界は別」という設定になったらしい。


 ビルド世界のオーケンは物静かな科学者。

 ビルドに関係する会社に勤めていたらしいが、次元転送装置エニグマ開発の際に身体が真っ二つに。半身が平行世界に飛ばされたという設定。

 ちなみに、こちらのオーケンは、「顔にヒビがない」。



 エグゼイド世界のオーケンは、なんと歴代レジェンドライダーを苦しめた「財団X」に所属する。

「顔にヒビがある」方と、覚えておけばいい。


 歴代キャストが、ちゃんと生身で登場するのがいい。



 個人的には、オーズの復活がうれしい。


 ただ、展開上「ビルドの相方の方」が主人公っぽいポジションになっている。

 ビルドのシナリオが固まっていなかったらしい。


 どうりで、相方の方に視点が傾いているなと思っていたが。


 シナリオを解決するのはビルドとエグゼイドなので、そこは安心できる。


 かたや、相方の方は

「誰にも頼まれていないのに、なぜヒーローたちは戦うのか」

 という、ヒーローモノを疑問視するテーマを背負う。

 

 戦隊ものや昭和ライダーでは、

『弱い人を守るのはヒーローの義務』

 と、「当然のように処理」される。


 平成初期のライダーだと、

『自分の野望の為に戦っているライダーがほとんど』

 なため、「割とスルーされがちなテーマ」だ。


 それだけに、ここに正面から挑んでいるので、見応えがある。

 珍しい作品かと。

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