『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』 前向きに生きる内向的思考たち
すみっコたちが飛び出す絵本吸い込まれ、児童文学の登場人物に仮装する話。
道中、彼らは一匹の灰色のヒヨコと出会う。
ひとりぼっちなヒヨコのために、すみっこたちは「ひよこがどこの登場人物か」探しに行く。
だが、どこへ行っても噛み合わない。
はたして、ひよこはどの物語の人物なのだろう。
子どもでも分かり、オトナでも楽しめる。
上映時間も一時間と、ほどよいボリューム。
大スペクタクルもなく、スケールも小さい。
終始、すみっこたちがコロコロと丸まっている。
ただ考えさせられる。
癒やしもありつつ、切ない。
カワイイだけでは終わらない世界がある。
恐竜とバレてはいけないため身を潜めている、自称トカゲ。
いつも残される、とんかつとタピオカ。
カラを背負ってかたつむりに擬態している、ナメクジ。
事情があって隠れているモノや、性格的にネガティブな連中ばかりが集まっている。
ひよこにも、重大な事情があった。
後ろ向きなキャラが、さらに後ろ向きなキャラと出会い、なんとかしようと奮闘する。
ネガティブだからこそ、相手の気持ちが分かり、ネガティブ故の解決策へと至る。
こういう、「背伸びはしないけど前向きな話」というバランス感覚は、非常に勉強になる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます