『アマデウス』 なぜモーツァルトは貧乏で、サリエリは金持ちだったのか?

 宮廷音楽家サリエリは、モーツァルトなる少年の才能に嫉妬していた。

 四歳にして皇帝ヨーゼフ二世の寵愛を受けた天才児の顔を見てやろうと、彼が呼ばれるパーティにお邪魔する。

 

 そこにいたのは、宮廷の夫人にちょっかいをかけるガキンチョだった。


 彼は幼少時、後のマリーアントワネットとなる少女さえ口説くような豪胆な人物だった。


 生涯純血を守ると神に誓っていたサリエリは、なおさら彼の才能にひがんでいた。


 モーツァルトの方は、華やかな生活に味を占めた浪費癖が直らず、生活に困っていた。

 金を稼ごうにも、破天荒すぎてまともな職にありつけない。


 音楽の先生に就こうとするが、サリエリが裏で手を引いて妨害していた。



 オレには正直、モーツァルトに関しては、

「パナップのCMソング作った人やろ?」

 という知識しかない。


 モーツァルトの妻、コンスタンツェがエロい!


 サリエリは、

「夫の職を面倒見るから、夜の相手をしろ」

 と告げる。


 最初こそ夫への貞淑を守っていたが、背に腹を変えられなくなった夫人は、サリエリを誘惑するファムファタルとなる。

 だが、我に返ったサリエリによって帰らされる。



 また、

「皇帝にとって、四時間のオペラなんてありえへんねんて!」

 と宮廷オペラ監督たちがモーツァルトに詰め寄るシーンなどは、今の映画で言えば「ボヘラプ」を彷彿とさせる。



 出て行った妻のオカンが、モーツァルト説教する場面で「夜の女王のアリア」のフレーズが浮かぶシーンが、個人的に最高だった。


 こういうひらめきシーン大好き。

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