『シティーハンター 〈新宿プライベート・アイズ〉』 最高レベルの懐古オブ懐古

 冒頭で撃退されるテロリスト!

 随所に見られる、分かりやすい暗号解読トリックの伏線!

「CVが山ちゃん」というだけで分かる黒幕!


 ああ、いつものシティ・ハンターが帰ってきた!

 やっぱりシティ・ハンターはこれだ!

 時代が変わっても変にスレてない!

 変わったのは掲示板の表記がアプリになったくらいだ!


「もっこり」なんて言って怒られないのって、冴羽リョウくらいである。


 今度の敵は、人間の脳波で操れる殺人ドローン!

 リョウは何も考えてないようでクレバーな戦い方をするので、見ていて安心する。

 攻殻機動隊かな、と思わせる戦闘シーンは圧巻だ。

 オーソドックスで爽快。これがCHよ。

 

 内容はもう、懐古オブ懐古。


 過去シリーズの主題歌が流れているだけで、もう没入できる。

 これに一番金が掛かったのでは?

 

 ルパンなどのように、時代に合わせて作風がガラッと変わることもない。

 重たい話はエンジェル・ハートの仕事だ。


 ホントに、CHにはそういうのを求められていないんだなぁ、と思い知らされる作品だ。


 ネット界隈で

「いつもの中華料理屋のラーメン」

 と言わしめるほどの懐古ップリが素晴らしい。


 キャッツアイの三姉妹が海坊主の店のオーナーだったという設定がいかされている。

 三姉妹に土下座する海坊主夫妻が印象的だ。

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