『ゾディアック』 「○○○マーク!」

 アメリカで実際に起きた連続猟奇殺人『ゾディアック事件』を題材にしたサスペンス・スリラー。

『セブン』『ファイトクラブ』などのデヴィッド・フィンチャー監督がメガホンを取っている。


 1969年7月4日 、 二人のカップルが銃撃される事件が発生した。男性は重傷、女性は搬送先の病院で亡くなる。


 その前の年には、同じようにサンフランシスコでカップルが射殺されていた。



 新聞社に、犯人からの犯行声明が届いた。

 文面の最後には、○に十の字が。


 マンガ『月下の棋士』なら「○○○マーク!」と表現される一歩前だ。


 犯行声明文に書かれた暗号に、新聞記者ですら手を焼く。

 暗号を解き明かしたのは、風刺マンガ家だった。



 記者は最初こそ、漫画家を邪険にしていたが、暗号解読に精通している上に頭が冴えるとして、コンビを組む。


 警察も事件を追い、ようやく第一容疑者に辿り着くが、証拠不十分だという。筆跡が一致しないのだ。

 心理学上、同一人物でも人格が違うと筆跡は似ないらしい。

 だが、特徴的な筆跡とはいえ、一致しないモノは一致しなかった。


 そうしている間にも、ゾディアックを自称する愉快犯が後を絶たない。


 年月が経つにつれ、捜査関係者は事件から離れていく。


 打ち切れられた今なお、事件の捜査は続いており、犯人は特定されていない。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る