『イージー・ライダー』 本物のマリファナが使われて撮影

 大金を得たピーター・フォンダとデニス・ホッパーが、カリフォルニアからニューオリンズを目指すロードムービー。


 コカインの密輸で大金を得て、悠々自適に暮らすことを夢見ている二人。

 給油タンクにチューブを通して、大金を隠す。 


 バイクを駆るシーンでは、往年の名曲が流れる。

 牧歌的なシーンが印象的だ。


 彼らはことあるごとに、マリファナを吸ってラリっている。

 これが、本物のマリファナを使って撮影されたらしい。

 自由の国アメリカは、どこまでもフリーダムだ。



 無許可で謝肉祭パレードに参加し、二人は逮捕される。

 二人を釈放した若い弁護士も、マリファナのトリコになった。

 弁護士はアメリカの娼婦に会いに行くため、招待券片手にバイクの後部へ。


 しかし、当時のアメリカは、男が髪を伸ばしているだけで「自由気取りが」と罵られる世界だった。

 映画が後半に進むにつれ、自由の国アメリカの暗部が浮き彫りになっていく。


 女性には好意的に見られるが、男性からは侮蔑の対象として露骨に嫌悪感をぶつけられる。


 アメリカンニューシネマの代表的な作品のひとつに数えられ、ゾッとするような結末が待っている。

 すべてがうまくいった矢先、フリーダムなアメリカ風に、唐突な終わりを告げる。


 この結末は予測できず、オレもポカーンとしてしまった。 

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