『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています』 察しないダンナと空気を読まないヨメ
玄関のドアを開けると、妻が死んでいた。
ケチャップで口の周りを塗りたくり、仰向けに倒れている。
次の日、帰宅すると、妻は頭からワニに食われている。
ワニの等身大フェギュアを、わざわざ取り寄せたのだ。
その後も、ジュリエットになっていたり、捕虜となって処刑されていたり。
頭に矢が刺さったまま、料理をはじめることも。
随分とお茶目な嫁さんである。
主人公であるダンナの方も、妻のノリについていこうとする。
夫役が安田顕なので、芝居も本格的なのが笑える。
が、仕事で疲れている状態なのでくたびれはじめた。
妻はダンナに寄り添っているのに、ダンナの方が妻に背を向けて眠る。
この状態が、夫婦の関係を象徴している。
ダンナはバツイチ。
元妻は、失踪一週間後に帰ってきて、いきなり離婚を迫ってきた。
そのため、「今の妻は、自分に何か不満があるのでは」と、妙に勘ぐってしまう。
一見幸せそうだが、内心お互いの気持ちが分からない部下夫婦をみて、一層、不安を募らせていく。
全体的に、コメディタッチで進む。
後半は両者の体験からくるエピソードで織りなされ、互いにどう思っているのかが分かってくるようになっていく作りだ。
こういう夫婦生活に憧れるかと言えばシンドそうだが、信頼関係を築くことがいかに大切で、いかに楽しいか、それを教えてくれる映画である。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます