『リズと青い鳥』 黄前相談所は閉店 

『響け! ユーフォニアム』の続編。

 鎧塚みぞれと、友人の希美が将来を見据える話。


 リボンちゃんが部長に出世!


 自由曲は、「リズと青い鳥」という絵本がモデルとなった曲だ。


 ひとりぼっちだったリズは、人間の身体を持った青い鳥と友達になる。

 鳥はいつか自由な空へ羽ばたかねばならない。

 しかし、それは友人との別れを意味する。


 そういった感情を演奏するのだ。

 みぞれがオーボエでリズ、希美がフルートで青い鳥として。


 みぞれはリズになりきれない。

 「自分なら、いつまでも鳥かごに閉じ込めておく」と語る。


 青い鳥を担当する希美は

「会いたくなったら、また会えばいいじゃん」

 と、みぞれとは対照的な考えを持つ。


 本作は、希美とみぞれが主役。


 よって、黄前相談所は開店休業状態。セリフも極端に少ない。


 サファイアちゃんの方がセリフ多いかも。


 便利屋さんの久美子がいると、話が結局久美子というフィルターを通してしまうらしい。よって、今回は視点人物ではない。


 だが、出番は後半に訪れる。


 中盤、高坂麗奈は「みぞれが希美に遠慮して手加減しているのでは」と指摘。

 

 麗奈の中にある疑惑を出し切るため、久美子と共に物陰で「みぞれと希美のパート」を吹く。


 みぞれはリズになりきれない。だから、演奏をスルーしてしまう。

 しかし、リズの気持ちに近かった希美は、両者の演奏に最後まで食いつく。


 この反応がいかにも対照的だ。


 両者は考えた末に、ある考えに行き着く。


 そこからクライマックスは、是非ご自身の目で。

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