『インターステラー』 立体自走人工知能の存在感

「もう地球に人が住めなくなるから、別天地探そうぜ!」計画に参加することになった、元宇宙飛行士の主人公。


 一言で言うと、「怪物と戦わない『ほしのこえ』」。

 なぜ、喩えが浦島太郎ではなくて「ほしのこえ」なのかというと、「帰りを待ってる人がいる」から。

 通信が段々遅れて、送信先の人も年をとり続ける辺りが、「ほしのこえ」っぽい。


 主人公にあてがわれたのは、自走式モノリス。それも二体。

 乱暴な言い回しだが、もう、そうであるとしか形容できない。


 見た目はひょうきんだが、仕事は優秀。

 四本の足を巧みにあやつり、主人公の後ろを、歩きづらそうながらもトコトコとついていく。

 主人公が津波に遭ったら、水車みたいな形になって救出。

 中の人がコメディアンなためか、気のいいジョークまでこなす。


 これですよ。これが人外萌えというヤツですよ。


 クリストファー・ノーランといえば、

『メメント』! だろうなぁ。

『ダークナイト』! それもいい。

『インセプション』! って人もいるだろう。


 どことなく、渋い映画を作るイメージだ。

 最近の『ダンケルク』もそうだった。


 ただ、萌えにまで精通しているとは思わなんだ。

 彼の何がいいって、科学の結晶で人類より優れた存在なのに、人と友人のように振る舞うところだ。

 ときに彼を気遣い、ときに的確なアドバイスを送る。


 R2D2のようなしゃべらないマシンも、それはそれでいいかも知れない。

 個人的には、『ナイトライダー』のKITTのような、「言語を話す人工物」の方が好きなので、自分敵にはすごくツボだった。

 pixivに行けば、ファンアートも結構あるので、是非。

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