『キングスマン』 フォースの英国面に墜ちたメイス

 イギリスの特殊スパイ機関キングスマンに入隊した不良。

 オーダーメードスーツの仕立て屋を隠れ蓑にした組織に入った彼は、訓練の日々を送る。


 敵は、人体に洗脳SIM開発した天才、メイス・ウィンドゥ。

 彼は、年老いた最後のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーを捕らえる。

 メイスの目的は、これ以上の環境汚染を防ぐため、人口を減らすことだ。

 

 この序盤から、既に魅了される。

 メイスの手下である、足首から先がない殺し屋によって、キングスマンの一人が殺害される。

 このシーンがエグい。『リベリオン』の終盤を思い出す。


 サミュエル・L・ジャクソンの服装の時点で、もう面白い。

 ダサいのだが、カジュアルで若々しい。

 今のISSAより頑張ってる。


 そこから中盤まで、コリン・ファース無双が続く。

 暴漢を相手に、「礼節が人を作る」と語り、銃撃をパラソルで防ぎ、ステッキにしてボコる。


 彼の元で修行する主人公も、パルクールが得意だったりする。

 試験でも、機転を利かして苦難を乗り越えた。

 が、判断が遅く、一人の犠牲者を出してしまう。

 

 コリン・ファースがレーナード・スキナードのfreebirdの合わせて暴漢と戦う長回しのシーン。

「どうなってるのか分からん!」というくらい、畳み掛けてくる。

 このシーンだけでも、お腹いっぱいだ。


 障害者が敵だったり、正ヒロインが妙に老けていたりと客を選ぶデリケートな作品。

 だが、悪ノリや皮肉が大好きって人には面白いかと。

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