『キック・アス』 続編? 知らない子ですね……

 憧れの女性に認めてもらおうと、主人公は通販で買ったバトルスーツを身につけ、ヒーローとなった。

 強盗を倒して話題になるも、ガチのマフィア相手には敵わない。

 死を覚悟したとき、十一歳の少女戦士、ヒットガールに助けられる。


 これぞ童貞映画、といった内容の映画。

 何の力も持たない少年が、意思の力だけでヒーローへと成長していく。

 

 クロエ・グレース・モレッツの演技が、とにかく光っている。

 今でこそセクシーな女優だが、キック・アス当時から危うい妖艶さを出していた。これで十一歳かよ、と。


 彼女の鬼神のような強さが、この映画の魅力だ。

「もう全部こいつだけでいいんじゃないかな」

 とさえ思えてしまう。

 

 ヒットガール父をニコラス・ケイジが演じる

 マフィアのボス役は、マーク・ストロング。『キングスマン』のマーリンだ。


 ライバルのヒーローを、クリストファー・ミンツ=プラッセが担当している。

 彼は3Dアニメ映画『ヒックとドラゴン』にもを演じている。

 だが、興業では本作に僅差で敗れた。


 なお、本編には出ていないが、プロデューサーはブラピである。


 主人公は基本バカで、イラつく場面もあるが、「ま、仕方ないよね」と思わせてくれる。

 ラストの決断もあり、主人公らしい活躍をちゃんと行うところはよかった。


 終始、「前向きな童貞」だったので、好感が持てる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る