『27クラブ』 ジム・モリスンの話が印象的

 ストーンズのブライアン・ジョーンズは、自宅のプールで沈んでいるのを妻に発見された。


 ジミ・ヘンドリックスは、交際していた女性の睡眠薬を飲み過ぎて、お吐瀉物を詰まらせて死んだ。


 ジャニス・ジョプリンの遺骨は、太平洋に散骨された。


 彼らの共通点は、家庭不和や孤独だったこと、ドラッグ中毒者、全員二七歳で亡くなっていることだ。

 家庭環境のコンプレックスがあってドラッグに走り、成功はしたが未だに不安を抱え、より中毒化していき、若くして亡くなるのだと。


「27クラブ」とは、彼らのように二七歳で亡くなったアーティストたちのことを言う。成功したアーティストの死亡率は、二七歳を境界線に跳ね上がるのだと。


 専門家は、こんなのは偶然だと、二七歳死亡説を否定。

 だが25年後、ニルヴァーナのカート・コバーンが自殺したことで、説の信憑性が増す。


 ドアーズのボーカリストジム・モリスンの話が興味深い。

 ジムの父親は海軍提督。

 ドアーズがベトナム戦争に異議を唱える。

 当時の父は、爆弾投下するための空母の責任者だった。


 ジム・モリスンはそんな環境下でも、破滅的な歌詞や芸術的な歌詞を書いていたのだ、と専門家は語る。


 現在、アーティストの二七歳死亡率は迷信と定義づけられている。

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