もうすぐ一〇〇話--
『エターナル・サンシャイン』 相手は(記憶が)死ぬ。
主人公は、恋人が突然素っ気なくなったのを疑問に思う。
恋人は、さる機関に記憶の消去を依頼したのだ。
事実に絶望し、主人公も記憶を消して貰う。
が、思い出を遡っていくうち、彼女がいかに大切な人かを再確認していく。
冒頭で、主人公は仕事をさぼり、海の見える別荘へ。
そこで、海のように青い髪の女性と知り合いになる。
凍った湖に寝そべって、愛を誓い合った主人公たち。
彼女を家まで送ったあと、見知らぬ男性から呼びかけられる。
まさか、これが後の伏線になるとは。
記憶が消去されたり、こんがらがったりと、ちょっとしたSF要素あり。
ただし、そんなに難しい用語などは出てこない。
『マトリックス』のような目まぐるしい展開もない。
人との記憶をなくしたくないと考えが至った主人公は、彼女との記憶がない頃の時代まで記憶を遡り、そこへ彼女を隠すアイデアを思いついた。
しかし、思い出を彷徨ううちに、主人公の年齢も幼くなっていく。
主人公の恋人に横恋慕する研究所員役が、なんとイライジャ・ウッド。彼の執着心は、『王の帰還』終盤のフロド様並だ。
受付嬢役のキルスティン・ダンストも、重要な役割として話に絡んでくる。
現実を受け入れ、やりきれないラストも、また美しい。
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