1000PV達成記念 スティーヴン・キング原作映画 六選

『シャイニング』や『グリーンマイル』、『スタンド・バイ・ミー』だけじゃない!

『ミスト』 みんなのトラウマとはまさにこれ

 スーパーに買い物をしていたら、血まみれの男性が店に飛び込んできた。

「霧の向こうから怪物が来た!」

 主人公は彼の言葉を受けて、店に留まる決意をする。


 だが、元々仲が悪かった弁護士と口論になる。

 彼は外に出るべきだと主張し、結局、店を後にする。

 その後、彼はもう二度と戻ってくることはなかった。


 駐車場にある車まで銃を取りに行こうとした男性は、身体にロープを巻き付けて貰ってから外に出た。

 帰ってきたのは、彼の下半身のみだった。


 店の電源を確保しようと、主人公は壊れたブレーカーを修理していたら、若い店員が外の様子を探りに行ってしまう。

 結果、彼は巨大な触手に身体を引きちぎられてしまう。


 スーパーに閉じ込められ、謎の怪物に囲まれ、スーパー内の人々も疑心暗鬼になっていく。

 

 窓を突き破って襲ってきた昆虫型モンスターから逃れたことで、シャーマンかぶれのオバチャンが実験を握りだす。

 店内は、もはやプチ教団化してしまった。

 救援物資の補給にも失敗し、主人公たちは、ますます追い詰められていく。


 この映画の特色は、なんといってもラストシーンだ。

 あのいたたまれなさ。無常感。

 

 冒頭の籠城シーン直後、店を出ようとした主婦が、同行してくれる人がいないか、と呼びかける。

 主人公は、頑なに拒絶した。


 一人出て行く主婦は、主人公に向かって吐き捨てる。


「あなたなんか地獄に落ちればいいんだわ」


 これが、後に重大な皮肉になろうとは。

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