『オープン・ウォーター』 「ブライトサイド」で助かる命

 ひと組の夫婦が、スタッフの手違いで、ダイビング中に置いていかれてしまった。

 一面、見渡す限りの水平線が広がのみである。船すらろくに通らず、発見もしてもらえない。

 最悪な事に、そこらじゅう、サメがウジャウジャ泳いでいた。


 その場で留まっているしかできない二人。

 じっとしなければならないのに、逃げ出したくてたまらないのが見ていて緊張する。


 サメは基本、逃げなければ襲ってこないらしい。目を合わせていれば大丈夫だとか。

 YouTubeの『ブライトサイド』で見た。同じネタも多いし。


 サメの攻撃によって、夫が足にケガを負ってしまう。

 群がるサメ。


 果たして、二人が下した決断とは。


 実際の事故を元に作られた作品。

 ウィキに顛末が掲載されているのだが、なんとも悲しい話である。


 また、この映画は超低予算で作られたコトで有名。

 その額、約12万ドルだそうだ。


 キャストは基本、二人だけ。

 冒頭で他のダイバーとの交流が数分あるのみである。


 さらに、「実際にサメが泳いでいる海の中で撮影する」という暴挙。

 なので、キャストの演技も真に迫っている。リアクションがガチなのだ。本気で怖がっている。


 ラストのやるせなさに、思わず呆然となる。

 オレも見たとき、画面に釘付けになってしまった。


 彼らの時代にYouTubeがあれば……。

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