『日本刀~刀剣の世界~』 三日月宗近を語る三日月宗近

 刀匠にスポットを当てた映画。


 日本刀の製造工程、歴史と共に変わる形状などを紹介する。

 映画内で特集されている刀匠は、GHQの作刀禁止令にもめげず、包丁を刀と同じ製法で作ることによって、伝統を守ってきた。

 おかげで、今でも刀剣製造の技術は失われていない。

 

 高温の鉄を金槌で打って、更に火にかけて、また叩く。

 そうしていくうちに、鉄の純度が増していくのが、素人目にも分かる。

 刀を打つだけでなく、刀身に彫る模様にも、刀匠の技が光る。


 中でも、研磨師の紹介はすごかった。

 錆びてボロボロになった鎌倉時代の刀を、なんと指で研き始める。

 始めは砥石を使い分けで、丁寧に削っていき、錆を落とす。

 その後、チップ状にした砥石を、爪でさらに砕く。

 細かくなった砥石を刀身に水で貼り付けて、指でこするのだ。

 五、六日は、この作業に掛かるときもあるという。

 繊細な作業の末に、あれだけ美しい刀身がうまれるのである。


 ナレーションは、鳥海浩輔氏。

 ゲーム「刀剣乱舞」で、三日月宗近を演じる声優さんだ。

 映画の中で、三日月宗近の紹介をする場面もある。

 ゲームファンの女子にも喜んでもらえるだろう。


 もっとも、実物の刀匠は、みんなダンディな方ばかりだが。

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