『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』 警察官をおちょくった結果……

 主人公は、優秀すぎるが故に、上司から疎まれた警察官だ。

 

 とある田舎町に左遷された主人公。

 相棒は親に頭が上がらず、頼りないデブ。

 どこまでも牧歌的な街の雰囲気。


 そんなのどかな街で、次々と殺人事件が発生。

 しかも、殺され方が酷い。

 警官は捜査をしていくが、証人でさえ非業の死を遂げる。

 あり得ない方向から瓦礫が落ちてきて、哀れミンチになる証人。

 明らかにおかしい。

 最終的に主人公にまで危険が及ぶ。


 絶対絶命の窮地に追い込まれた彼らが取った行動は……抹殺!


 ここからハイテンションの銃撃戦が展開される。

 ブラックで狂気に満ちた展開。

 のどかな街を舞台に繰り広げられる、血なまぐさい戦闘。


 前半もそうなのだが、緊迫したシーンなのに、笑わずにはいられない。

「なんでやねん!?」と、画面に向かって何度ツッコミを入れたことか。


「自分たち以外は、全員敵である」と認識した主人公。

 顔つきも変わり、優等生然とした渋面から、すべてを悟りきってキリングマシーンと化した渋面へと変貌を遂げる。同じ顔つきなのだが、明らかに何かが違うのだ。

 変わり方は、相棒のデブの方が分かりやすいかも。


 本作は、映画批評で確か「読者ランキング二位」だった気がする。

(確か、当時の一位は『ダークナイト』だったような)

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る