『28日後...』 DVDと劇場版、好みのEDは?

 冒頭から数分間、エドワード・ノートンが無人の街を歩く。

 ひたすら何もない。どうやって撮ったのかと思うほど、人の気配がない。

 そこから少しずつ、BGMが激しくなっていく。何かが起きるぞ、と想起させるように、ジワジワと。

 緊張がピークに達したとき、街に異変を起こしや張本人が姿を現す!

 BGMも爆音だ。


 いや、この段階で名作確定だと思わせるくらいに、演出が見事なのである。

 主役がエドワード・ノートンやから、ゾンビとか殴り殺しそうやけどね。


 その後、自分以外にも生き残りがいたことが判明する。

 しかし、そこもまた複雑で。


「結局、ゾンビより怖いのは人間だ」

 といった、スプラッタホラーと言うよりはサイコホラーに近い作りである。


 個人的に、ゾンビ映画って単調で、「どうせ全滅エンドでしょ?」と、見る前から白けてしまう。


 オレのゾンビ映画評は、せいぜい『バタリアン』や、『キョンシーズシリーズ』くらいだ。

 テンテンちゃんの可愛さは今でも通用するで。


 本作は、そんなゾンビ映画アレルギーなオレでも楽しめた。

 

 ちなみに、オレはDVDで見た。

 劇場版と違って、救いのあるエンディングである。


 かつて、ここまで

「ゾンビを消滅できるかも、って感じで終わるゾンビ映画」

 って、これまであっただろうか。


 ヒロインの少女がメチャクチャ可愛いのよ。

 あの子には幸せになってもらいたい、と思えるラストだった。


 劇場版のエンディングも見たが、かなり切なかった。


 BGMが、

「マネーの虎で、ノーマネーでフィニッシュになったときのテーマ」

 だったことを除いては。

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