創作に役立たない、「映画の感想」

『ドント・ブリーズ』 劇場版「志村後ろー！」

　盲目の老人宅に侵入した泥棒が、酷い目に遭う話。

　老人は退役軍人で、手榴弾の破片により失明。

　娘を殺害されたが、加害者が金持ちだったために保釈。

　保険金だけが残った。

　たんまり金を持っている上に相手は盲目、楽勝だと踏んだ泥棒チーム。

　だが、結果は瞬殺。

　銃を携帯していたが、あっさり強奪されて返り討ちに。

　床に落ちたガラス片から、犯人が窓から入ってきたと察知し、老人は板で窓を塞ぐ。

　撃ち殺した男は単独犯だと言っていたが、窓の下には靴が二足。

　その臭いを嗅いで、相手の特徴を探る。

　生き残った二人は、金を奪い、地下から逃げようとする。

　が、そこにいたのは……。

　中盤、地下室の電気を消され、真っ暗な中を逃げ惑うシーンがある。

　暗視状態の中、手探りで逃げ道を探すヒロイン。

　だが、目の前には老人が。

　そうとは知らず、ヒロインは彼に近づいていく。

　さて、どうなる!?

　と、終始こんな感じで逃走劇が続く。

　昔、「8時だよ全員集合」で、志村けんが棒を持ったお化けに頭をドツかれるコントがあった。

　この映画は、それをウンと怖くした感じ。

　緊迫した状況で、目が離せなくなる。

　家一軒の中で大体展開されるのだが、頭が張り詰めっぱなしになるから、見終わった後はお腹いっぱいになる。

　また、ヒロインも金を盗まなければならない家庭環境のため、どうにか逃げ切って欲しいと思えるような作りになっている。

　オレはまだ見ていないが、老人役の俳優は、

『ヤギと男と男と壁と』

　にも、軍人役で出演しているらしい。見たいー。