『未来世紀ブラジル』 ビールのCMのイメージが強い

 大阪日本橋にある、中古ビデオ屋。そこの巨大モニタで、とあるカルト映画の宣伝映像が流れていた。


 タイトルは、『未来世紀ブラジル』。


 聞いたこともない作品だった。

 後で調べてみたら、

「映画好きの間で『カルト映画といえばこれ』と必ず名前が挙がる作品」

 だと判明した。

『時計じかけのオレンジ』と、どっちが有名だろう?

 カルトさで言えば、こっちの方がわけ分からなかったけど。

 地雷の可能性も感じつつ、恐る恐るTSUTAYAで借りたモノだ。


 テロリスト疑惑のある女性を助けるため、管理社会側の主人公が奔走する話。


 いきなり、羽根の生えた主人公が雲を突っ切る冒頭などは、

「『ヘラクレスの栄光』かな?」 

 と思ってしまった。

 

 街中に張り巡らされたダクトや、部屋は離れているのに机を共有するシステムの職場など、意味の分からないギミックが多数出てくる。

 あと、メッサーシュミットがめっちゃカワイイ。


 説明したくても、うまく説明できない。

 解釈が追いつかないのだ。

 テロリスト本人も、実在するのかどうか。


 訳の分からん系かも知れないと思って敬遠していたが、しっかりしたシナリオ。

 テーマ曲『ブラジルの水彩画』は、ビールのCMでよく使われてるから有名かも。


 ちなみに、ブラジルは全く関係ない。


 ラストはハッピーエンドかメリーバッドエンドかで、物議を醸している。

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