『駆込み女と駆出し男』 いい意味でラノベっぽい作品

 離縁を希望する女性達の駆け込み寺が舞台の人情劇。

 水野忠邦傘下の江戸時代、里見八犬伝の滝沢馬琴がスランプに陥っている。


 井上 ひさし「東慶寺花だより」が原案とされている。


 主人公を演じるのは大泉洋。

 彼は馬琴に憧れる、作家志望の医者見習い。

 居候先である御用宿で女性達の聞き取りを手伝う。

 

 鉄作りをしていた女性の顔についたやけどを治療し、伏せっている問屋主人の妾を療養し、想像妊娠した女性を説得して正気に戻す。

 また、女を連れ戻しに来たチンピラを口八百で追い払う。妾が寺に駆け込まれた問屋主人に拉致されても、妾の真意を伝えて逆に感謝される。

 まさに、ラノベ主人公のような活躍を見せる。タイトルからも、ラノベを連想する人が多い。


 この映画を評価している人は、江戸では珍しい「フェミニズム」というか、女性を大事にする有りようを高く評価しているようだ。


 ただ、難点もあって、この映画は非常に方言がきつく、何を話しているのか分からない場面が多々ある。特に序盤がきつい。

 場面のニュアンスで分かるようにはなっているが。

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