　人間の健康が完全管理されているディストピア世界。

　主人公は、西アフリカでＷＨＯの監察官として働いていた。

　だが、飲酒がバレて日本に強制帰国させられる。

　久しぶりに再会した親友が、一緒に食事をしている最中に目の前で自殺。

　同じ頃、世界レベルで同時多発自殺が発生。

　犯人は人間の意識を世界的にコントロールすることが目的だった。

「1週間以内に誰か1人を殺さなければ、世界中の人間を自殺させる」

　といった内容の犯行声明が、テレビにて放送された。

　主人公は、首謀者を追う過程で、かつて自分を心中に導こうとした少女に辿り着く。

　伊藤計劃原作の映画。

　ニコ生で視聴。

「上田麗奈の演技が凄い」と、コメントで次々と流れてくる。

　イタコ声優と呼ばれているだけあって、演技が狂気に満ちていた。

　沢城みゆきも相当凄い声優だが、上田麗奈も負けていない。

　彼女演じる親友の独白内容は、相当キツい。

「そりゃあ、世界を壊したくなるよね」と思ってしまう。

　小難しい設定や用語が飛び交うが、ある程度なら追いかけられる。

　主人公のアジトにパンチングバルーンがあったり、

　健康管理システムを作った科学者の家に、ゲームのコントローラーがあったりと、

　なんだかんだ人間くさい部分も覗かせる。

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