第9話 GK 小林 厳(19)
小林 厳(19)-----
俺はブンデスリーガの1部のバイエルンFCに所属するGKだ。残念ながらスタメンの第一GKの座は取れていない。
去年おれはこのビッグクラブに来た。まだ、出場はカップ戦のみに留まっている。
正GKはドイツ代表で、ボール回しにも参加するタイプのGKだ。その為かオールラウンダーとしても鍛えられてきた俺を高く評価してくれたのでこのチームに来た
先日オリンピックU23代表が発表された。俺は正直ダメだと思っていたが抜擢してくれた先生に感謝だ。
DFとして出すかもしれないから、コンディションと基礎はちゃんとやっておけと先生からメールが来た。
相変わらずだ。
『馬鹿野郎GKだってシュート練習はするんだよ』
『シュートが撃てなくてどうやってボール蹴るつもりだ』
そう言われていたことを思い出す。
『GKはDFの動作とFWの動作も身に付ければならないホントのオールラウンダーなんだぞ』
そんな中基礎トレーニングをしていく。ジョギングとバイクは半分で良いと言われている。
その余った時間でGKのトレーニングをする
教わった事を思い出す
・GKはできるだけにパンチングはしない。
・掌底でボールをはじけだめなら、手の指が怪我してもこぼさず手のひらでカバーしろ
・飛び出す時は100%の自信を持って飛び出せ。
・ボール回しは早いパスを絶対に捌け
・パントキックは合図を決めて回転して出しても良い。数種類の武器を持て
・スローイングは絶対のチャンスだ味方の足元に転がる様に出せ
・ダッキングはするな自然体で構えて相手に大きく見せコースを減らせ
オリンピックの事を考えるとウズウズする。飛び出したい気分だ。いかんな"GKは待つのも仕事だ"て怒られる
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