Act.14[引っ越し]

3月も終わり、小学校に行く前の準備として漏れは西村さんちに入った。

 養母

「はじめまして清行君。大島さんも大変だろうしって言うわけであなたを呼んだの。これからもよろしくね」

あっはい。素っ気なく返した。

……

トラック一杯分もない漏れの荷物が西村家のなかに入った。

 虎彦

「なぁ」

 清行

「?」

 虎彦

「お前んちの方が学校近いな」

確かに。家出て坂の先を右に曲がれば小学校なのだ。

 虎彦

「また、会おうな」

いやいやいや。あんたまだ会いますよ?

そう考えながらも返した。

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