Act.4[8月25日(二日目)]

漏れは虎彦の部屋の中で起きた。

虎さん「おはよう。清行君」

漏れ「おはようございます。虎彦は?」

虎さん「保育園よ」

そう言えば漏れは保育園に行かずに今まで生きていた。今考えば来年は小学生になるんだった…。

虎さん「朝御飯はもう出来てるわよ」

漏れ「ありがとうございます」

漏れは着替えて虎彦の部屋から出た。

……

虎さん「清行君は保育園行ったのかい?」

漏れ「いいえ。行ってません。前のお母さんは家に閉じ込めてました」

漏れは記憶の中を呼び覚ました。今もハッキリとその記憶が残っている。

漏れ「でも8月に保育園ってあるんですか?」

虎さん「あるわ。私、旅館を経営してるからさ、色々と忙しいのよ。

あっそうだ。あなたも保育園行けるようにしとくわね」

漏れ「あ…ありがとうございます」

虎さん「どうってこと無いよ。明日から行けるように手続きしとくよ!」

……

漏れ「今日は何をしよう…」

昨日の人たちはどうせ保育園だろ?ふらふら歩いてみようかな。

……

辰樹「おっ、清行じゃねぇか!」

漏れ「えっ辰樹?保育園は?」

辰樹「俺は保育園じゃないぞ?小学校だぞ?」

漏れ「えっ…。てことは、7歳?」

辰樹「そうだぞ?」

漏れ「初めて知った」

辰樹「初めて言ったもん」

そうだよね。でも全く気づかなかったよ。

辰樹「じゃ、親父に買いもん頼まれてるんで行くわ」

漏れ「ばいばい」

保育園ってそんな楽しいのかな。

漏れの中でそんな疑問が浮かぶ。

ま、明日まで楽しみにしてよ。

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