夏の煌めき【14.事件の予感】

 「はぁっ⁈ チキンとクロシーが戻って来ない?」

 集合時刻10分前。さやかに呼び集められた真王なおたちは礼子れいこから一連の事情を説明されていた。

「あとにしよう。まだ祭り楽しみたいんだけど」不服そうにあきらが言った。

「バカ言え! チキンのことだ。何か厄介事に巻き込まれた、って可能性が高いだろうよ」すかさず真王がツッコむ。

「それにクロシーが何にも言ってこないなんてよっぽどだぜ」

「それと光野ひかりのくん、どこ行ったんだろう……」

「確かに! 華琉はるまでいねぇとなるとただごとじゃ済まねぇだろうな。……よし、ながる賢木原さかきばら。ユッスーと早坂はやさか。聖と桃園ももぞの。俺はあやめちゃんと。ベルギーと八神やがみ。バカ殿と今村いまむら。キョーちゃんと白石しらいしかいちゃんと志乃原しのはら。みどりんは森川もりかわとだ。華琉人はると、クロシー、チキン、誰でもいいから見つけたら俺か賢木原に連絡しろ。分かれ!」

 一同は祭り会場の中に散らばって行った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る