夏の煌めき【13.称賛と勝算】

 不審人物を追っていたチキンは、児童遊園に行き着いた。ツツジのやぶの裏に身を潜ませると、チキンは改めて相手を確認した。

 相手は4人。不良っぽそうな風体をしている。

 ヤバいかな? チキンは思った。

いつもこのパターンに陥ると概してろくでもない目に遭うのだ。

 でも……。

礼子れいこからの称賛と自分の勝算との間でチキンの心は激しく揺れ動いていた。

 ガサリ、と近くで音がした。振り返ると追っていた人物を含む四人衆に囲まれていた。

「あ…どぉ~もぉ~……」

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