一見して意味不明な文から見える、作者の技量。

この小説では、ほぼすべての行に「じゃがりこ」というワードが含まれている。
そこからは作者のじゃがりこ愛が読み取れると共に、国民的お菓子のキャッチーな語感、そしてその多用によって、読み手を引き込むことが完璧なまでにできている。
意味不明で入り込むことが難しく思えるような世界観に、いとも容易く読み手を引き込んでしまう彼の技量とは、いったいどれほどのものなのだろうか。

あと、田中殺さんであげて。

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