第3話_小学生よ、狼と羊飼いは知っているか

2020年も、もうすぐ終わりとなる。

今年のコロナ禍で、学校登校を中断する時期もあり、より一層大変な年だったであろう。

もし、こんなチラシ裏を発見した保護者、もしくは教員の方がいれば知ってもらいたい。


毎年毎年、小学生の防犯ブザー遊びでの使用が恒例行事と化していることだ。

新入生の下校、特に小学生男子(ダンスィ)なんか飽きもせずに防犯ブザーを鳴らしまくる。

防犯ブザーを鳴らしたまま、振り回してゲラゲラ笑いながら下校していく小学生男子。君らだよ君ら。



ダンスィ、イソップ寓話(イソップ童話)に、「狼と羊飼い」もしくは「オオカミ少年」というタイトルがあるのは知っているだろうか。


羊飼いの少年が、退屈しのぎに「狼が来たぞ!」と嘘を叫び、それを信じた大人たちが武器を手に駆けつけるが、実際は少年の嘘だった。

味を占めた少年は、繰り返し繰り返し「狼が来たぞ!」と嘘をつくので、大人たちに信用されなくなり、本当に狼が現れた時には、誰も助けてもらえなかった、という物語だ。

この物語の教訓は、人は嘘をつき続けると、まれに本当のことを言っても信用されなくなり、日頃から正直に生きてこそ、必要な時に他人の助けが得られるという教訓。



私が何を言いたいかは単純だ。

いやまじで防犯ブザーうるさいししつこい。(結論)


職場も自宅もどちらも通学路に面しているので、防犯ブザーが聴こえたからには、大人の端くれとしては確認しに行くのだ、一応。(毎回な)


幸いなことに、今のところ誘拐や傷害事件、ひき逃げといった事件は発生していない。

今のところは。


社会に変な人間も増え、容姿の美醜だけで不審者扱いされる事案もあり得る。

キレ散らかした結果、もしもしポリスメン通報での一発アウトもあり得る。

毎年のことだと無視した結果、なにかしらの事件発生するのも困る。


かといって乱用は困っている。

学校にクレーム入れるのも、なんかモンスタークレーマーみたいで嫌だしね。

困った困った。


なにも起きない日常の、なんと幸せなことか。

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いざ、チラシ裏 日本酒EX @Ponshu

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