第3話 イギリスに戻る

イギリス国。


織田信長が天下を統一した後、足利義満を真似て宗教、武家、貴族の3つのトップに君臨した。しかし、覇王信長は長いこと塩分の高い食事をしていたためにストレスや高血圧その他により、発作を起こして亡くなってしまった。息子の信忠が跡を継いで幕府を継いだが、信長の恐怖が諸国に広まっており、庶民が自由な生き方が出来なかった。


信忠は考えた。このままではいけないと。「町衆も政治に参加することが出来ればいいな。庶民とて馬鹿にすることはよくない。貴族・僧侶会、平民会、武家会の3つを設立し、代表の連合によって政権を回していこう。」


国防は武家会により行われ、貴族・僧侶会と平民会がその時の時流に合わせて執政官(首相)を決めるのであった。そんなイギリス国では現在、執政官として大野源三郎が平民会より選任されている。


そんな情報をスマートフォンから見ると、自分の知っている日本国とは言語は同じだが歴史は全く異なっていた。


「ジョー。私の知っているイギリス国とは全然違うんだけど。」

「完全に別物だね。この国は。」

「ジョーは勿論、本当の世界のジャパニーズでしょ。」

「そうよ。私もどうしてこんな白人の体をしているのか。分からないよ。」


そんなことを言いながら飛行機の中で過ごした。これからイギリスに降り立つ。いや日本に帰るのだ。認めてはいない。日本語が世界の共通語になり、しかも日本語ではなくイギリス語と呼ばれているこんな社会を。









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chunk! Japan 恋住花乃 @Unusually_novel

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