第4話

 僕たちは、全力で学校に向かって走った。

 教室に入り一息ついたころ。

 瞳が、話しかけてきた。


「さっきの子、見かけない子だったね」


「そりゃ、そうだろ?

 見ていなかったのか?

 制服が他校のモノだったんだしさ…」


「そうだけどさー

 今日転入生が来るらしいよー」


「そうなのか?」


「うん、ウチのクラスだよ」


「そんな情報、どこから仕入れてくるんだ…?」


「昨日、担任が言ったたじゃん」


 覚えてないま


「知らぬ存ぜぬ」


真白ましろは、HRはいつも寝ているもんね」


「HRなんて、授業の中で一番無駄な時間だと思う」


「はぁー

 アンタって子は……

 お姉ちゃん、真白をそんな風に育てた覚えがないよ」

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