第5話
ぼくは複雑な思いを掲げながら同時に、アラームを11時にセットして、すぐ寝た。アラームがなると、ベッドからこっそり乗り、自転車を乗り学校まで行った。着くと、閉じているゲートをよじ登って、屋上まで登った。すると、そこには、彼女がいた。
彼女は、横に座るように、床をトンと叩いた。
「ねえ。」
「どうした?」
「、、私って、どう?」
「え?」
「君にとって、私はどんな人?」
「どんなって、、」
「やっぱりごめんね。やっぱり聞くんじゃなかった。」
「急にどうしたんだよ!」
「これからはもう、私なんかに気使わなくっていいよ。
だから、、、
「うるさい!なんで勝手に気使ってることになってるんだよ!そんなことないよ!君に会ってぼくは楽しかったんだ!幸せだった!気なんて使ってないし、むしろ助けてもらった方が多い!」
「ありがと、優しいんだね。」
「君の方が優しい!ぼくが倒れた時とかも、いつも他の人のことを先に思っていた!」
そう言うと、不機嫌な表情になった彼女は、
「私は優しくなんかない。私ってそんないい人じゃない!」
「そんなことないよ、、。君は優しいし、人思い出し、才能もいっぱいあるし、みんなの支えだし、それに!それに、、かわいい、、よ」
「やめてよ!もうやめて!私もただの女の子なの!悲しい時は悲し!甘えたい時だってある!わがままも言いたい!かまってもらいたい!だけどそれをしていい人もいない。それをやって嫌われそうなのが怖い。そしてそれを気にしてしまう自分が嫌い!今日ね、君に最後話してから、ここから飛び降りて死のうと思ってたの。だから。だから。嬉しくなっちゃう言葉をもう私に、、言わないでよ、、。」
悲しい彼女と、瞳から零れ落ちる大きな涙を見て、ぼくは驚いた。
ぼくはバカだった。なんでもっと早く気づいてあげられなかったのだろう。なんで。そうだ。彼女もただの少女なんだ。
「ごめんね、さようなら。」
そう言うと、彼女はゆっくりと屋上の端へ歩いて行った。
「まさか!」
ぼくは、走って、栞の手を取った。
「、、、。離してよ。進めない。」
「バカ言うな!死ぬ気か!」
「そうだよ!だから離して!」
すると、ぼくは彼女の肩を掴んで振り向かせた。
「もっと早くわかってあげればよかった。君もただのごく普通の女の子だ。誰も心の底から頼れる人がいなかったんだろ?でも今は違う。ぼくがいる。辛い時はぼくに頼ってもいい。わがままもぼくに言えばいい。ぼくに甘えればいい。」
「どうして、、。どうしてそこまでして、、!」
「好きだ!ぼくは、君が好きなんだ!
だから、、。死ぬとか、悲しいこと言わないでくれよ、、。」
そして、僕たちはそこで立ちすくんでしまった
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