第4話

次の日、学校へ行くと、玲依と栞がいた。

「よっ。青春してるかーい?」

すると、顔が赤くなった僕は顔を反対側に振り向けたすると、

そこに立っていた栞が、

「どうしたの?顔真っ赤だよ?まあ、暑いもんね〜。熱中症にきよつけな!」

「う、うん!」

と、僕は声を裏返してしまい、顔をさらに真っ赤にして、それ見ていた玲依は大爆笑していた。


ぼくと玲依と栞は徐々に仲良くなっていった。まるで何の問題もないかのように平凡な日々を過ごしていた。幸せだった。この時が止まって欲しくなかった。だけど、栞は、みんなの中心、要のような存在だった。彼女と一緒にいたいと思うほど、無理だというのを思い知らされた。


するとある日、栞がぼくの机に来て、

「学校の屋上、深夜の12時。」

とつぶやいて席に着いた。

「まっ、え?」

「シー。話はあとで。」

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