【雑談】改稿。

 こちらでの御礼で恐縮です。いつも応援、コメント、レビュー、フォローまで、みなみなさま本当にありがとうございます。当初は無名の人間の企画にどれほど参加するものかと半信半疑でしたが、こんなにも盛況になるとは思わず。とてもありがたいことです。

 よく小説は「エタる」ことが話題になりますが、そうならないよう、頑張ります。適度に。私夏は苦手なので。


 ではでは。今回は何のお話をしようかと考えたのですが、改稿の大変さについてお話ししたいと思います。

 他の作者さまの話ではなく、私の改稿作業の話です。大丈夫です、批判とか何もないです明るい話です。


 実はわたくし、この春に人生初の同人誌を作りました。一次創作です。SNSにSSをあげているのが日課で、それをまとめたものを作りました。私の創作の証として。

 内容としては六十本くらいのSSのレイアウトをいじったり、語呂が良くなるように言葉を変えたり。そんな細かな修正作業をしました。そっちはさほど大変ではなかったのですが。

 書き下ろしでつけた、一万字にも満たない短編。こっちが問題でした。


 校正とデザインをしてくれる友人がいまして、その子と一緒に作業をしていたんですが。まず初稿を出して、自分で誤字脱字チェック。並行して友人が中身を読んで、説明不足など気になるところを赤字で返す。たった一万字に満たないのに赤字のないところがないくらい真っ赤で。びっくりしたけど「こんなにも直せるところがあるんだ」って、やってやるぜ!という気分になりました。


 学んだことは多いです。その短編は楽園追放をモチーフにした話だったのですが、蛇を悪い象徴として描いたけれど「蛇は悪い意味だけではなく、看護や救急の象徴でもある」と言われて。じゃあどうしてこの世界では蛇を悪いものと見なしているのか説明が必要だ、となり。食事のシーンはディティールなど、小道具で心理描写や暗示する関係を示すものだから丁寧に書くべきだと言われたり。本当に勉強になりました。

 すべて取り入れるのは、でも一万字という文字数では難しく。ページの都合があったので増やしすぎることもできなくて、重複はないか、なくても進行に問題ないシーンはどこだと四苦八苦しました。いい思い出です。


 で、第二稿を出せば追加した箇所への赤字が出る。くどくなるとか、説明的すぎるとか。登場人物の心情の変化をイベント前後でもっと鮮明にすべきとか。次から次へと具体的にどこがつっかかるのか、その子は指摘してくれて。でも最終的に「どう描くか」「何を選んで捨てるか」は私に委ねてくれる。その子がいて、とても助かりました。


 一万字の改稿に、一ヶ月かかりました。

 私が遅いのかどうなのかはわかりませんが、すごく体力のいる作業だなと思いました。だから、と言うのは違うかもしれませんが、作者さまの改稿作業の大変さは理解しているつもりです。

 第三者の目が入ることで見えてくるものがある。私がそれになる!というわけではありませんが、新しい目を持つ第三者がいると、創作はよりブラッシュアップがしやすいのかなと感じました。


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