【雑談】見返り。
ちょっと、深く考えたいことがありましたので、書くことにしました。もちろんこのテキストのなかには私の意見しかありません。他人の考えを否定するわけでもなければ、私の意見を押し付けたいわけでもないことだけは、ご理解ください。
こちらで活動をする前、私がレビュアー稼業をはじめて日が浅い頃ですね。レビューして人様の作品の良し悪し(当時は自惚れてたので良し「悪し」だったんです)に口出しをしていました。が、「他人はどんなレビューを私にしてくれるのだろう?」と思い、 「相互レビュー」をお願いしました。
結果から言うとですね、愕然としたのです。
「面白かった」「読みやすい」「まだ全部読めていませんが続きが楽しみです」。
数行。そう、言い方が悪いですが、どの作品にもあてはまりそうなありきたりな言葉が数行で、その方のレビューは終わったんです。
何百ページという物語を読むのは途方もない労力です。面白くなければそこまで読まれないという覚悟はしていましたし、最初の章だけでも文章のクセや課題は見つかるから、それでもいいと思っていました。
けれど、蓋を開けてみれば読んでなくても書けそうな中身がひとつ。温度差というものを感じずにはいられなかったし、必死に読んで相手のために(自惚れてたので「相手のため」です)とレビューした私が空しくなりました。
もちろん、私のレビューに他人を貶めるほどの価値はないし、それを理由に他人を批判する権利はありません。今は考えが違いますし。そして、そのサイトでのレビューはこちらのような作者を応援するものではなく、良し悪しを述べるようなものになっていました。
どうしてこの方は私との相互レビューに応じてくれたのだろう? と考えるようになりました。何人かと相互レビューを行い、そして、まあなんとなく察してはいましたが、相互する理由を見出だしたわけです。
彼らのレビューは「宣伝」なんですね。
それを否定するつもりはありません。でも、あわよくばこれをきっかけに自分の作品を読んでもらいたい。もっと言えば感想がほしい。しかも肯定的な。その意図が透けて見える。
だから、私のような長所短所をあげるレビューは相互には不向きだったし、敬遠されたと思います。彼らはレビューで自分に自信をもって頑張りたかったわけで、私に作品を否定されたいわけじゃない。
私の長文レビューにたいして一切のリアクションがない、なんてことはざらでした。欲しいレビューではなかったからでしょう。
そういうわけで、一方的にレビューする形に切り替えました。注意書も増やして「褒められたいだけ」の方はお引き取り願うようにしました。それがトラブル回避のための最善手と信じていたからです。
……今はもっと考えが柔軟になりまして、宣伝のためのレビューもひとつの手段ですし、大事だと思っています。自分の好きな話を書くのだから、水を差されるのは野暮ってやつでしょうね。
どんなに面白い小説だって存在を認知されなければ手にとってもらえない。認知されるためのレビューや応援、読み合い企画。宣伝活動をするのも作者の努めですから、活発なことは悪いことではないでしょう。
ただ、そういったなかにひとつくらい、そういった要素のない書評があってもいいのでは? 需要なんて知らないけど。
と思い、始まったのがこれです。
うわまた長文になりました一々自分語りが甚だしいですね。
かつては傲慢な考えをしていたので本当に恐縮なのですが、みなさまの書評、大変ためになります。これからもどうか、私のために、書評させて頂けますと幸いです。
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