第137話
警防団も強化され主人は開戦前の昭和十六年五月に池田警防団長に任命されていた。
責任を持たされると家庭の都合は許されない。
十八年になると毎日の様に警防本部に出勤し、幹部の会合は家の倉庫で座敷で行われ、寄り合いは月に一度が週に一度となり夜遅くなりがちであった。賄いも物資不足の中、母が一生懸命努めてカレー、うどん等夜食を用意してくれた。
実に其の事のみでも忙しい日々であった。
又主人の職務の関係もあり、我が家の裏に敵機見張りの為に、二階建ての監視所が設けられた。実際には見張り員が常駐していないので、子供達の遊び場に成っていたものだ。
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