第15話
田村丸の甲板は自由に歩けて嬉しい。
カイツブリが波間に浮かぶのを見て「鳥が海に沈む鳥が落ちた」とはらはら叫ぶ私であった。
船室といっても三等は船底にゴザが敷いてあり船底な形そのままで、揺れるとごろごろ転がらなければ成らないが体を横たえるだけでも、まだ楽で母は疲れて休んで居た。四時間も五時間もの船は飽きる。
函館駅の階段は上がり下りが嬉しく、発車間際まで列車に乗らぬと手こずらせたものである。
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