第14話

当時は青森港では桟橋設備が無いので陸岸から船に乗るまで艀「曳き船」で連絡していた。波浪が強い日などは命がけの乗下船となった。

一等、二等客はタラップに艀をつないで確実に乗船できたが、三等客は船の側面の乗船口から飛び乗らねばならなかった。

乗下船を手伝う船員も客にしがみつかれて体中が痣だらけになり、苦労がたえなかったそうだ。稀に海中に転落する客もあったが、すぐに救助されて、これによる犠牲者は無かったそうだ。

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