第12話 パリピ

娘 中1。


この日は娘の誕生日だった。


週末と言うこともあり、

私の友人宅でお祝いしてもらい、一緒にアジア料理のオードブルを食べた。


夜9時頃に友人宅をおいとまして、

娘がボディーソープを買うというので、帰りしなにドン・キホーテに向かった。


さすが週末。

ドン・キホーテ店内には若い子達で賑わっていた。


 その中でも一際、テンションの高い大声で話す酔っぱらい集団が私達の後方からやって来た。


大きな声を出し、騒ぎながら後方から迫ってくる20代前半の日焼け男の酔っぱらい集団。


中1の娘にしてみれば怖いだろう。

案の定、娘は私の裾を引っ張り、不安そうな表情で私に言う。


「……ママ、……ねぇママ」

「どした?」


怯えるような表情をして、声をひそめて娘は言う。


「後ろからパリピが来た。早く行こ」




パリピが来た…………



イマドキの中学生は酔っぱらいをパリピと表現するのか。


新しい。

今度パクッて使お。







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