第11話 丹精込めて…

娘(中1)


散らかし屋で

整理整頓、片付けが大の苦手な娘が学校に行っている隙を見て、大掃除。断捨離。


断捨離が終わった頃、

散らかしモンスターの娘が帰ってきた。


「あ!リビングがキレイになってる」

「そうよー!キレイにしたんだから、汚さないでよね!」

「ほーい」


……と、言っている間にお菓子のゴミをその辺にポイ。


「せっかく散らかしたんだからそーゆーの辞めてよね!」


……言い間違えてしまった。

「せっかく片付けたんだから」って言いたかったのに。


「……私が丹精込めて散らかしてあげるからおこらないでね」


……散らかさないで下さい。

丹精込めてまで散らかさないで下さい……。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る