君の唇

その唇を見るたびに

僕はゾクゾクする


その唇が動くたびに

僕の挙動は不審になる


紅くなまめかしい唇を

ずっとずっと見ていたい


僕のものにならなくてもいいんだ


君が彼と交わす口づけの時も

彼と抱き合う時に吐息を漏らすときも


いつも

ただ見ているだけでいいんだ


だからどうか

僕の存在には気づかないで

そのまま

このまま

ずっと見つめさせてください


君の唇を

君の唇だけを

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